CBCNET Dots & Line | A Folk Dance DE VASCODAGAMA 2
Posted: 5月 11th, 2010 | Author: TOM KAWADA | Filed under: NEWS, PUBLICATION, SERIAL | Tags: CBCNET, 川田十夢, 毒蝮三太夫 | No Comments »何故かいつもパンツを履いていないあの娘のメメメを、どうしたら自然に拝むことができるか?それが、僕にとっての最初の企画でした。
トリッキーな書出しから始まるCBCNET Dots & Line “A Folk Dance DE VASCODAGAMA 2″のテーマは企画。幼少期から企ててきた悪ふざけとも言うべき企画の数々を振り返りつつ、企画という行為の素晴らしさ、そしてそれを伝えることの大切さを説いています。前回の連載開始を伝える記事では、連載タイトル秘話について明らかにしましたが、今回はボリューム的にCBCNETには収まりきれなかった企画のうち、一つだけここで明らかにしたいと思います。
-毒蝮三太夫の真実-
毒蝮三太夫、ご存知ですか?ラジオ番組で、お年寄りを捕まえては「汚ねえババアだな!」「ヴァスコ・ダ・ガマみてえな顔しやがって」「あと2、3年だぁ」と暴言を吐いては、うっかり爆笑をかっさらうという特異な芸を持っているタレントさんです。僕は学生時分、彼の存在に異常な興味を抱き、彼が番組で訪れる会場へ一度足を運ぶことにしました。いざ現場に足を運んでみると、その爆笑の仕組みは実に巧妙かつハートウォーミングであることを知りました。彼はまず、会場の客席が埋まりきらない時間から、楽屋でダベることなく、会場をオモムロに練り歩き始めます。そして一人一人に「椅子、固くないかい?」「会場は寒くないかい?」「お孫さんは元気かい?」と声を掛けてゆきます。本番開始までの限られた時間ですので、全員に声を掛けられる訳ではないのですが、世代も境遇もほぼ同じだからなのでしょうか。お客さん達は、近くの人に声をかけられていても、まるで自分が声をかけられたように大きく頷いていました。そして、会場全体の心があったまった所で本番。毒蝮三太夫は、態度を急変させます。ヘルシンキ・シンドロームじゃないですが、群衆心理というのは非常に不思議なもので、一度気心が知れた仲の人がマイクをもって客席を練り歩いていると、むしろ他人行儀な事は言って欲しくないという心理状態に陥ります。僕も本番前、客席を練り歩く毒蝮さんから「お前さんは何でこんな所に来てるんだ?」と聞かれ、「勉強させてもらいに来ました。」「勉強は学生のうちに全部やっておかないといけねーや。お前さんは偉いね。」と一通りの儀式を終えていました。そして本番で一変、「お前なんでこんな会場来てやがんだ。単純に暇なのか、相当なマニアなのかどっちかだな。」と突っ込まれ、会場は大きな笑いに包まれました。
毒蝮三太夫の真実。それは、「自分のことをちゃんと分かってくれている」人だから許せる、むしろ距離を縮めるための毒舌だったのです。
他にも色々とユニークな企画があるですが、それはまた別の機会に。川田十夢でした。

CBCNET Dots & Line
A Folk Dance DE VASCODAGAMA
第二回 「さよなら参画、またきて刺客、まあるくおさめて仁鶴師匠。」
執筆+作画:川田十夢







