メディアジーン × AR三兄弟 | AR CHANNELで未来のコンピューティング(カルチャー)をしっかり示唆しました。
Posted: 10月 18th, 2010 | Author: TOM KAWADA | Filed under: AR3Bros, COVERAGE, NEWS, PUBLICATION | Tags: AR三兄弟, GIZMODO, lifehacker, インフォバーン, メディアジーン, 小林弘人, 橘川幸夫 | No Comments »
BLOGで長い文章を書くのはちょっと久しぶりです。ALTERNATIVE DESIGN++主宰の川田十夢です。書籍出版とそれに伴うAR三兄弟の取材ラッシュからも解放され、次の斬新へ向けた新しい毎日を過ごしています。忙し過ぎて開封さえしてなかったamazonの段ボールは、過去の自分からのプレゼントだなと。うっかり感じ取れるくらい、しっかり余白のある日常を取り戻せた感じです。この清々しい気分のまま、メディアジーンとAR三兄弟が作った最新作について、ここに至る経緯も交えながら書いてみます。
まず、メディアジーンという会社名。聞き覚えのない人もいるかもですが、GIZMODO / lifehacker / Kotaku / MYLOHAS / マイスピ といったメディアを運営している会社といえば、誰もが分かってもらえるでしょう。
僕らとメディアジーンのはじまりは、GIZMODO3周年感謝祭からだったと思います。一年前の夏のことです。ここで僕は、まだ無名だったAR三兄弟に関するライトニングトークをさせて貰いました。壇上で話すことにまだ慣れていなかった僕を、いちるさん(小鳥ピヨピヨ / GIZMODOゲスト編集長)と小林弘人さん(インフォバーン代表 / 「新世紀メディア論」著者)がユニーク仕立てにイジってくれました。ARという技術さえまだ今ほど国内で認知されていなかった時期、こうして晴れ晴れしい舞台に上がる機会を作っていただいて大感謝でした。
そして、2010年2月。日産がクライアントとなるAR広告を、猿人さん、インフォバーンさんとともに手掛けました。USTとtwitterとARをマッシュアップするという試みは世界的に見ても先進的で、多くの反響を得ました。このインフォバーンさんという会社が、メディアジーンとはグループ関係にある会社さんでして、このイベント開催時に氷の前で交わした小林弘人さんとの会話には、現在の活動につながる色々なヒントが内在されていて、非常に刺激的でした。
(あ、一つ大切なキッカケを忘れていました。橘川幸夫さんと小林弘人さんが発作的に結成したメディア漫談ユニット『メディア問題』の第一回講演というのが高円寺のガード下でありまして、その時に小林弘人さんとは既にお話したことがありました。GIZMODO3周年よりも前の話です。橘川幸夫さんが、AR三兄弟のオリジナルTシャツを着て講演してくれたこともあり、なんとなく覚えてもらっていたみたいです。僕が本を書く材料を与えてくれたのも橘川幸夫さんだし、やはりこの人には一生頭が上がらないのだと思います。尊敬も軽蔑もしませんが。)
で、現在です。あれは今年の夏くらいだったと思います。前段の広告仕事の打上げの場でお会いした尾田さん(lifehacker編集長)と、ずっと仕事でお世話になってきたインフォバーン星野さんが、「メディアジーンのプロモーションビデオを作ってくれませんか?」とオファーしてくれました。ちょうどメディアジーンとインフォバーンが引っ越すというタイミングだったということもあり、何かユニークなことをしたいというざっくりとしたオファーでした。僕らは、カチカチに決められた仕事よりも、余白のある仕事が好きなので、このざっくりとしたオファーを快諾し、「どういう見立てを発明したら、メディアジーンの拡張につながるか?」について考えました。
「答えは、既にその中にある。」というのが、僕の拡張の考え方です。ポップコーンだって、トウモロコシがないと話になりません。メディアジーンの中には、その拡張の核と成りうる「五つのメディア」が在りました。これを無視して、ARシステムを勝手に作ったところで、会社が持つ価値の本質的な拡張にはつながらない。そこが全ての思考のスタートでした。
次に僕は、三男オガサワラユウが企画したライブイベント告知用のARシステムを思い出しました。マーカーの角度を変えてゆくと、その日に登場するバンドの映像が流れるというシンプルな仕様です。これが画期的だったのは、ARマーカーがセンサーの役割を担っていたことです。センサーの役割を担う事ができれば、即ちリモートコントローラーの役割を果たすことができる。5つのメディアを操るARリモートコントローラーを作ることは、メディアジーンに内在するメディアの力を表現するのに最も適しているに違いない。この閃きは、別々に生まれたアイデアに遠心力と求心力を与え、新作のイメージが固まりました。こうして生まれたのが次のシステム「AR CHANNEL(五角形カルチャー)」です。
これの何が斬新だか分かりますか?これまで巷に溢れていたARは「画像情報や地図情報を根拠に、情報をレイヤードする技術」に過ぎなかったのですが、今回発明した見立てでは「画像情報を根拠に、コンピューターを制御する」ことに成功しています。うっかり未来のコンピューティング(カルチャー)を示唆してしまった訳です。あと、選んだ媒体ごとの情報は、バックエンドでGoogleAnalyticsAPIと接続されており、最新の人気記事が検索できるようになっています。常に最新の情報にアクセスできる仕組みでないと、ARである意味がないですからね。
今回のコラボきっかけで、GIZMODOでも何度か記事に取り上げてもらいました。そうなることがなんとなく分かっていたので、「記事としてもちゃんと斬新であること」を心掛けてシステムを設計しました。記事として斬新でないものを、コラボしたからという理由だけで掲載して、GIZMODOが本来的に持っている先進的なイメージを損なっては本末転倒ですからね。今回はトータルでいい仕事ができたと思います。
メディアジーン+インフォバーン関係各位の理解があって、初めて適う拡張でした。ご理解・協力、あり(AR)がとうございました!
AR CHANNEL | メディアジーン × AR三兄弟
http://mediagene.co.jp/ar/関連記事
・【GIZMODO】 ウェブカム必須!ギズモードを見るためのARができました!
・【lifehacker】 ライフハッカーの未来すぎるARシステム(by AR三兄弟)ができました
あ、あと。かねてから声を掛けてくれていたゲスト編集長いちるさんによるインタビュー記事もアップされています。うっかりどっきりを仕掛けていたり、誰でも自分でARシステムが作れるオマケもあったりするので、併せてご覧くださいませ。








